[metaslider id=3252] 毎月10日、24日は主要メンズファッション雑誌の発売日となっています。「池上彰の新聞ななめ読み」のような感じで、まるで読んだ気になれる?「God Meets Fashionのメンズファッション雑誌ななめ読み」を行っています。レビュー雑誌はUOMO、GQ、Safari、LEON、OCEANS、WARP MAGAZINE、サムライELO、SMART、Street Jack、Ollieとなります。
UOMO 2016年8月号
表紙はディーン・フジオカです。創刊当時はフォーマルウェアを中心としたメンズファッション雑誌でしたが、現在は30代~40代向けのカジュアルウェア雑誌になっています。巻頭特集は「よく遊ぶ大人の休日着」です。モデルのリヒトが鎌倉&湘南周辺をリラックスウェアを着てフォトシューテングされています。一番に印象に残ったのが、ディーン・フジオカをモデルに起用したLouis Vuitton 2016秋冬特集です。黄色人種の日本人に相性が良いネイビーカラーのコレクションとなります。「モノグラム・イクリプス」という新しいモノグラムシリーズのアイテムがかっこ良かったです。また、藤原ヒロシが良く着用しているゴローズのフェザーネックレスを元ネタにしたと思われるネックレスがかっこ良かったです。他の特集記事で印象に残ったのが「リノベーション」特集です。リノベーションされた伊勢谷友介の自宅が公開されています。リノベーション企業「リバースプロジェクト」によってフルリノベーションされた、バーカウンターのようなキッチン、ブルーカラーのバスルームなどが公開されていて、とてもかっこ良かったです。
GQ 2016年8月号
GQといえば、トム・ブラウンを着た名物編集長「鈴木正文」が有名です。今週号でも左右の腕に腕時計を着用した名物コラム「フィッツジェラルドとヘミングウェイ」が掲載されていました。メインの特集は「お金持ち大探求」です。プライベートジェット機、高級時計、高級車などが掲載されています。特に印象に残ったのが現代芸術復興財団会長の肩書を持つスタートトゥデイの代表取締役の前澤友作氏のバスキアの絵画を62億円で購入したインタビュー記事です。アートを愛する理由が掲載されています。「現金を持っていてしょうがないので、いいものを、しかも後世の残る逸品を限界までどんどん買い集めたい」とインタビューが掲載されていて、普通の人では考えれない発想をする人は購入欲も半端ない思いました。
Safari 2016年8月号
一貫してブレない雑誌のコンセプトが素晴らしいです。セレブのパパラッチ画像を多用したセレブ風のコーディネート、セレブが乗る豪華な車は鉄板となっています。雑誌中盤はアバクロのようなカスれたカレッジロゴがプリントされたサーフ系アメカジウェアを着た白人モデルのスタイリングが特徴的です。UOMOと同じくLouis Vuitton 2016秋冬特集が掲載されていて、「モノグラム・イクリプス」という新しいモノグラムシリーズのアイテムとメンズ・アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズのインタビューが掲載されていました。
LEON 2016年8月号
イタリアのちょい悪オヤジをテーマにしたコンセプトは今も変わりないです。ジローラモもメインモデルにしたラグジュアリースタイルが鉄板となっています。巻頭特集は半袖アイテム特集で、雑誌業界の鉄板ネタNGコーディネートからスタートします。半袖アイテムの重ね着コーディネート、ポロシャツ、キューバシャツなどが掲載されています。その他のページは高級時計特集に多くのページを割いています。
OCEANS 2016年8月号
マーシーこと三浦理志とユースケこと平山祐介をメインモデルに起用した特集ページが特徴的です。気分は既に真夏モードでサーフ系、アウトドア系のウェアが多数紹介されていました。「45歳。サーファー。夏休み。ハワイ満喫術。」という題名でハワイ特集がされていて、大人の楽しめるスポットが多数掲載されていました。個人的な意見となりますが、ハワイはショッピング、気候、自然、食べ物、日本語が通じるなど総合的に判断してとても良い観光地なので、人生一度は訪れたほうが良いと思います。
WARP MAGAZINE 2016年8月・9月合併号
東京のストリートカルチャーを感じることが出来る雑誌だと思います。登場するショップスタッフのスタイリングが、今の東京のリアルストリートを表現しています。夏本番ということでTシャツ特集がされていました。アイテムを紹介しているスタッフやプレスが高齢化してるのが、若干気になりました。雑誌後半に掲載されている女性スナップ特集のレベルが高くて毎回チェックしています。ただし、街角で偶然出会った一般女性ではなく、事務所に所属しているモデルが大半です。
サムライELO 2016年8月号
高校生、大学生をターゲットにした女性モテファッションを提案するメンズファッション雑誌です。「OK&NGコーディネート特集」「◯・△・×コーディネート特集」の先駆けて行ったメンズファッション雑誌だと思っています。ファッションのタブーに踏み入った特集だと思っています。「アパレルブランドは洋服を売りたい⇒雑誌に広告を出す⇒消費者が洋服を購入したいと思う」このアパレル業界の消費の流れをメンズファッション雑誌が自ら小さくしていることを意味しています。別の表現で例えると「スポーツ新聞が野球は終わった」と記事を連発しておいて、「スポーツ新聞の発行部数が減少した」と嘆いているのと同じだと思います。同じ飯を食っているモノ同士で潰し合いをしたら最終的に自分自身に帰ってくるので、度を越えたあれこれも駄目という特集は控えて欲しいと勝手に思っています。
SMART 2016年8月号
巻頭表紙は岩田剛典(三代目 J Soul Brothers)です。特典付録としてアーバンリサーチの本革二つ折り財布が付属しています。宝島社の特典付録はメンズ、レディース問わずプチプラアイテムとして有名です。洋服をフューチャーしたメンズファッション雑誌というよりも、大学生をターゲットにしたアイドル、便利グッズ、文具、ミュージック、家電などの総合トレンド情報雑誌となっています。1990年代当時の本格的なメンズファッション雑誌が懐かしいです。
Street Jack 2016年8月号
巻頭表紙は「ELLY(三代目 J Soul Brothers)、白濱亜嵐(EXILE)、野替愁平(劇団EXILE)の3人です。特典付録として24karatsの特大レザーコンビトートとマルチポーチが付属しています。雑誌がおまけ商品と思うほどの豪華な特典付録となります。肝心の掲載内容ですがスマートと似通っています。ネクストスニーカーブランドとして、オニツカタイガー、サッカニー、ブルックス、ルコック、ディアドラ、ミズノが紹介されています。「ミズノも遂に流行りのランニング系スニーカーを打ち出してきたか」と思いました。様々なブランドが群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)するスニーカー戦国時代だと思いました。
Ollie 2016年7月号
昔は雑誌の名前の通りスケーターをフューチャーした雑誌でしたが現在はワープマガジンのような海外を含めたストリートカルチャーマガジンに変貌しています。元祖裏原宿ブランドとトップブランドに君臨した「GOOD ENOUGH(グッド・イナフ)」の特集が行われていました。「GOOD ENOUGH(グッド・イナフ)」のアーカイブコレクションが掲載されていましたが、同雑誌に掲載されているアパレルウェアブランドのアイテムと比較した場合、チープな印象がしました。よく特集される記事として、HIP HOPレジェンドのNASや2PACのネタ記事、カニエ・ウエスト、エイサップ・ロッキー、ヴァージル・アブローなどの最新のブラックカルチャー記事があります。その他の特集記事としてジャパニーズヒップホップアーティスト特集が行われていますが、アンダーグラウンド感を払拭することが出来ていない印象がします。昨今のJPOPシーンをひっくり返すようなカリスマ性のあるアーティストが出て来て欲しいと勝手に思っています。
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